世間の中で自分らしく居ることの大変さといったものを描いた今作であったけど、
ともあれ、古い価値観に縛られていた古池(渡辺哲)さんの言葉を忘れないでいようと思ったよ。
生きていると、思いがけないことが起る。
いいことも 悪いことも。
それを幾つも乗り越えるうちに 鈍感になる。
鈍感ってことは 生きやすさでもある。
でも 感動もなくす。
だから 人生の醍醐味を味わいたいなら
自分に慣れないことだ。
慣れて 自分も 周りの人間も雑に扱わないことだ。
向き合って 感謝して 必要なら謝る。
by 古池
生活に流されてると鈍感になってしまって感動も無くしてしまうのだと、古池さんが言っていたけど、なるほどであったなぁ。
そして、感動も無くなってしまった人間の集合体が、つまり世間なのだということなんだろうと思った。
真一郎(相島一之)は世間の代表のような人物であったけど、
感動も出来ないまでになってしまったというよりも、見据えていた感もあったようにも思えたのだが、ともあれラスボスとしては好敵手であったと思う。
古池さんの言葉がなかったら、誠(原田泰造)は渦中の栗を拾いに行かなかったかもしれないことでも、古池さんが水先案内人のような趣を担っていたのも良かったなぁ。
向き合っていく誠なことでも、中華料理店のテーブルが人生の醍醐味となったことは間違いなかったか。
それにしても感動しっぱなしの誠もよかったなぁ~。
くしゃくしゃな顔して友達の大地(中島颯太)君を祝う誠♪
見事に人生の醍醐味を満喫しているようなことでも、ほんと素敵な誠父さんであったけど、かっけ~たらなかった。(笑)