ドラマ特別企画『あにいもうと』
6月25日(月)PM8:00~10:00放送(TBS)
原作は室生犀星が1934年に発表した同名小説。
野性味にあふれ本能的に生きる一家を舞台に、兄と妹の狂おしいほどの情愛を通して家族の在り方を見つめる人間ドラマだ。
これまで、テレビと映画で幾度となく映像化され、時代と共に移り変わる家族のあるべき姿を映し出している。
この原作を「男はつらいよ」シリーズをはじめとする数々の名作を手がけている名手・山田洋次氏が脚本化。
そして、これまで“家族”を描くことにこだわり『渡る世間は鬼ばかり』をはじめ、ホームドラマの傑作を世に送り出している石井ふく子がプロデュースを務める。
今回は、当時のストーリーにはなかったもう一つの結末を描き出す。
大型スペシャルドラマにふさわしく豪華キャストが顔を揃えた。
主人公・赤座伊之助を演じるのは大泉洋。
伊之助の妹役・桃子を演じるのは宮﨑あおい。
今や日本を代表する俳優である2人が兄妹役でテレビドラマ初共演を飾る。
さらに、赤座家の次女・佐知役に瀧本美織。父・忍役に笹野高史、母・きく子役に波乃久里子とベテラン勢が脇を固める。
(HPより)
あらすじ
東京下町で工務店を営む赤座家。兄の伊之助(大泉洋)は、父であり棟梁の忍(笹野高史)の下で大工職人として働き、妹の桃子(宮﨑あおい)は大型トラックの運転手をしている。体力仕事をしている兄妹だけあり、家の中はいつも血気盛んだ。
ある日、桃子が恋人との間に出来た子を流産したことを家族に打ち明ける。相手の男の事を何一つ話そうとしない桃子に対し、伊之助が激怒。人一倍桃子を可愛がる伊之助は、居たたまれなくなり桃子を殴ってしまう。そんな行き過ぎた愛情を有難迷惑に思う桃子は反発。伊之助の腕に噛みつき、兄妹喧嘩はやがて嵐のような騒ぎとなる。翌日、桃子が家を出て行ってしまう。
それから半年後、赤座家で忍の古希の祝いが開かれる。計画したのは伊之助だ。忍のお祝いは表向きの理由で、実はそれを口実に桃子を帰宅させるのが目的らしい。そのことを妹の佐知(瀧本美織)から聞かされた桃子は仕方なく帰宅することを決める。
半年ぶりに家族が顔を揃える赤座家。誰もが心待ちに桃子の帰りを待つ中、突然、桃子の恋人だった小畑裕樹(太賀)が訪ねて来て…。
(HPより)
『あにいもうと』感想
いや~久々に宮﨑あおいちゃんのドラマを堪能。
ほのぼのとしつつも切れ切れな家族ものであったが、とにかく気が荒くても心優しい妹を熱演していた。
そして、やはり最近あっちこっちの映画にも出ている・・大泉洋さんもよかったなぁ。
兄と妹との喧嘩シーンの裏にあるそれぞれの譲れぬ思いというものには、痺れるばかり。
とにかくラストの桃子(宮﨑あおい)の結婚式へ出かける場面には涙溢れちゃったのだけど、
桃子と小畑(太賀)の件の誤解も解けただろうから、少しは理解ある兄貴となってくれると思えば、
ぜんぜん理解も何もないままなんだよね~。
やはり、あれは妹を取られることへの最後の抵抗・・甘えってことだったのだろうかね。(笑)
あちらの親御さんが最後の挨拶で立派なことを話すから、その後の赤座家のあいさつをお母さんとお兄ちゃんにしてもらいたかったの。
一言話すだけでいいからと、結婚式に出てほしい気持ちを切々と説く桃子の場面がなんだかよかったなぁ。
意地っ張りで頑固な兄へ言い聞かせるようにして話す桃子がよかったなぁ。
そして弟子とバイクで急ぐところもよかった。
押しがけで行くぞか。
今時セルモーターだよね。
東大へ通う彼氏と恋をしてしまっての経緯はどうも古めかしいのだけど、一方的に殴る了見の狭さに腹を立てる桃子の男気というか、一歩も譲らぬ勝気なところも兄と同等・・そんな二人が荒れまくるあたりも圧巻であったなぁ。
妹の佐知(瀧本美織)もらしかったし、忍(笹野高史)も存在感が半端なくってよかったし、とにかく登場人物たちのキャラ立ちのよさも見応えとなってましたね。
嫁に来ることになる花屋さんの経緯もなかなかよかった。
特上のウナギを5人前だと言う兄も正解。(笑)
笹野さん、あおいちゃんは前々からのファンであるけど、やはり大泉洋さんも加えることにしようかなぁ。