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ドラマ感想日記~拘りを持たず程よく頑張る

松本清張没後20年特別企画『市長死す』(感想)

「死体になるまでの5日間に市長が見たものは何か!?日記に隠された市長の意外な一面が驚くべき真実を浮かび上がらせる!たった一行の文章に秘められた誰も知らない12年前の出来事…53年ぶりに隠れた名作を映像化!」
キャスト:反町隆史 木村多江 石黒賢 イッセー尾形 倍賞美津子ほか

この手のドラマはあまり観ないのに、ついつい引き込まれたというかんじで、
初めの20分ぐらいは大きく観損ねたけど、わかりやすさがあったことや、やはり50年前ということでも時代をかんじられるドラマということでおもしろい内容でした。

落としどころはなんなのだろうと、長々と綴られていくストーリー展開で、
木村多江さんということでも最後までなんとなく期待していたところはあったけど、
まさかなやはり!っていう展開は、「べた」過ぎたというよりも、ここが元祖だったのでしょうか。

やはり悪女だったという木村さんだったことは、今と同じ感覚を覚えるけれども、
ここらへんといったらあれですが、今のいわゆる悪女ドラマの原点と考えていいのでしょうかね。

裏金によるところの裏がある女が征するというストーリーはある意味おもしろいし、
主人公が「かわいそうと思わせる」と言う言葉からの真相を追求したいという信念からの、
あの木村さんとの対面シーンのドキドキさというところや、去り際の捨て台詞の極み的な「気持ち悪い」
もするりといってのけるところは見所だったと思うばかりでした。
まさかね~びっこの足は見せかけだけだったとは、ということで、
ほんと生真面目な市長が、ただのかわいそうな人になってしまったけれども、
ここらへんはかなり時代をかんじるように思えてならなかったです。
かわいそうだったのは、市長の方だったわけですね。
イッセー尾形さんや、主人公反町隆史さん、石黒賢さん、木村多江さん。。それぞれの持ち味がいかされているのもよかったと思います。

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