「圭さんと瞳子さん」
瞳子(松たか子)の過呼吸の原因は、
圭太郎(田村正和)の妻が娘の瞳子をかばって交通事故で亡くなった事に
深く関わっているようだったけど、漠然とした暗闇の中で目が覚めたときに
なんともいえない不安が襲ってきたのだろうなぁ・・・。
妻を亡くした父親を心配し、
母が父を呼んでいたように「圭さん」と呼ぶことにし
瞳子さんとそれぞれの事を呼ぶようになったのだと思うけど、
母親も瞳子のことを瞳子さんって多分、呼んでいたのかもしれない。
その方が母を亡くしたという事実を少しでも軽減できると、
そのように思いやる気持ちに溢れていた親子でもあったということですね。
このドラマは「おやじ」がテーマであるらしいので、
娘を思う圭太郎の気持ちがよく出ていたことがよかったけど、
まさに紫陽花が似合う季節にぴったりな清涼飲料水のような内容でしたね。
白を基調としたようなイメージがあるドラマでもあったけど、
瞳子の過呼吸を克服するという事と、
娘が父親の元を旅立つという「結婚」というテーマも重なっていたので、
ちょっとはかなく寂しさも感じられる内容になっていて、
深みがある憎らしい内容に思えば、、なっていた・・というかんじでした。
もう少し娘の結婚の部分をクローズアップしたら
それこそ涙がドント溢れてしまったに違いないけど、
さらに少々ドラマ設定の情報も少なかった気もするけど・・・
さらっと・・・梅雨ドキにアレンジしたのかもしれませんね。
じわじわっと後から効いてくるドラマだったみたい。
ジャズもいいなぁ・・・とかなり思った。
晴れた日はジルベルト曇った日はサラ・ボーンを聴こうかなぁ・・。(笑)
樋口圭太郎(田村正和)
樋口瞳子(松たか子)
○
奥住(バカリズム)
川崎悦子(キムラ緑子)
茂原吾一(角野卓造)
重原一臣(渡辺 大)
スタッフ:脚本(岡田惠和)演出(山室大輔)プロデューサー(八木康夫)