「校内暴力吹き荒れた1980年代、殴ることも教育だと信じていた教師の愛情とは」
1980年、正平の教え子の後藤明(佐藤浩市)は、教師となり大田区立都中学に戻ってきた。懐かしいはずの母校は校内暴力の嵐が吹き荒れていた。
爆音を轟かす暴走族のバイク、バットで叩き割られた窓ガラス、そしてあの教室の黒板には赤いスプレーで「死ネ」の落書き。
教師たちが学校一の問題児・古沢ゆかり(志田未来)を見捨てようとする中、後藤はどこまでも体を張り彼女の暴力を止める。そのやり方は「暴力教師」と非難を浴びるが、身を持って「命」の大切さを伝えるものでもあった。
HPより
http://www.tbs.co.jp/blackboard/
第二夜キャスト: 佐藤浩市 志田未来 貫地谷しほり 林遣都 木村多江 田中哲司 松重豊 伊藤かずえ 浅田美代子 前田吟ほか。
2夜もかなり重たいテーマでしたが、やはり王道なテーマだと思うのでだいだいどうなるのかがわかるけれど、
最後には問題児・古沢ゆかり(志田未来)が心を開いて泣ける場所を見つけることができたことは、もう、涙ばかりでやはり感動してしまいました。
でも、社会的に難しい問題である事柄なのに、それが解決してゆくと感動になってゆくというのも不思議なようにも思うけど、裏を返せばどうにも嘆いてしまうことでも感動に変わる可能性を秘めているというわけなのでしょう。
正平の教え子の後藤明(佐藤浩市)がまた先生になっていたわけでしたが、彼は戦争孤児といったことでも
ゆかりたちのような孤独を知っていたということだったけど、ほんと暖かさを感じたし、殴られてもこういう人を待っているってことなんだろうな~とも思ったけど、まさに佐藤さんが熱演してましたね。毎晩熱過ぎる。。。
観ていてかんじたことはやはり、向かい合うにはそれなりの愛情や覚悟を持ってしっかり受け止める器量がなければならないということなのだと思ったけど、
そうした全てを受けいれるような大きな愛と覚悟を明に見ることができたと思うし、ゆかりのように荒れ暮れる生徒たちは、そうした先生、人にいつもSOSを発信しているというわけなんですよね。
親に見離され、誰からも受け止められない寂しさを絶えず我慢しているからこそ、荒れ狂うことでSOSを発しているってわけだけど、表面だけしか見ることができないからしだいにどうしようもなく阻害されてしまう悪循環。
またこうした校内暴力の背景を考えると、受け止めるたくましい器量を持ち合わせていない先生が少なくなってきたということが、
そもそもの原因であるのではないかって容易に推察できるようにも思いました。
しかし、テレビでのんびりと観ていられるからそうした思いが浮かんでくるんでしょうけど、
実際はそんなことを考える暇も余地もないのかもしれませんね。
まぁ、先生が問われる時代になってきたことは間違いないと思うばかりです。