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ドラマ感想日記~拘りを持たず程よく頑張る

NHK特集ドラマ アイドル(感想)戦争という不条理さに対するプロとしての意識の高さをもっとあぶり出してほしかった

ドラマが現実のお話なのかわからなかったことでも調べてしまったけど、
ムーランルージュ新宿座は実在していたわけか。

戦時中、手の届かないスターでなくてすぐそばにいるアイドルってことでも、
AKB48のようなアイドルがいたとは、ちょっと衝撃的でもあったなぁ。
そして、時代が時代なだけに大きく違っていた事、
学徒出陣はなんとも空し過ぎた。

冒頭の山口正太郎(山崎育三郎)と高輪芳子(愛希れいか)のステージも圧倒されてしまったのだけど、やはり、このかんじはいいね。
アイドルとは違った本物志向な様子に見惚れてもしまった。

そして、やはり明日待子(古川琴音)のおっとりした様子に、ダメ出しを入れる高輪姉さんの場面も好きだなぁ~。
自分勝手になりなさいと、待子へ助言するあたり・・・。
そして、鎬を削るかのような、やっと自分勝手になれた待子の場面も、、よかった。

アイドルを基調としたエンタメ性を売りにすることになったことでも、
本物との差別化に異を唱えるとしても、後輩のことをしっかり観ている高輪もよかったなぁ。

むしろ姉御肌の高輪さんをもっと観て行きたかった。

スターになれる人物はほんのわずかなのだと、チャンスを逃したらダメだと説得する様子だとか、この業界で生きていくノウハウみたいなものも、もっと観たかった。

戦争という背景があったことも事実だとしても、プロとしての意識と戦争の狭間での虚しさといったものもをもっと観たかった。
そんなわけで、アイドルとして活躍していく様子に物語は進んでしまったのだけど、アイドルを推し進めなくても、、という気持ちもあったんだよね。

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