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「鬼畜」感想 2017年12月24日テレ朝SPドラマ

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松本清張 作「鬼畜」 2017年12月24日テレ朝SPドラマ

センセーショナルな原作が世に出て60年ってことだけど、初めて「鬼畜」を動画として観た。
60年前ってことですよね。
背景はやはり、現代に置き換えて考えるには違和感がかなりあり、ちょっと無理があるなぁ~というかんじ。
この手の昭和作品はそこにあえてふれるのも、ナンセンスでもあるのだろうけど。

とにかく、小さな印刷会社を営む竹中宗吉(玉木宏)と、

妻・梅子(常盤貴子)・・

木村多江がしたたかで妖艶な愛人・菊代を熱演してましたね。

ずばり、宗吉を息子殺しへと追いやっていた妻の梅子の鬼畜さというものがわからなかったことでも、なぜ宗吉が追いやられたのか、その理由が描かれていなかったのが残念でもある。抑えめの演出だったのだろうか?
まぁ、そこは仕方ないと、、置いておきます。(笑)

鬼畜とは

鬼と畜生。転じて、残酷で、無慈悲な行いをする者。

残酷性があまり感じられなかったことは明記したい。

で、もう60年経つのか。
時代は合理化という波に飲まれ、無駄?ともいえる人間の深い情というものが失われつつあることでも、今、当時を振り返ることは必要なようにも思う今作であった。
(無駄と書いたが、合理性を重んじることでも、退化とか・・というかんじ。)
何んで退化したのかが問題でもある。無関心?だとするならばその理由はいかに?(ちょっとした疑問)

「鬼畜」感想

12/24放送だった「陸王」はリタイアしていることでも、こちらしか観るものがない状態での視聴であったけど、なぜクリスマス時期にこのドラマなのかという疑問は置いておいても、ともあれ初めて「鬼畜」を観た。
とにかく時代が変われど、自分の子どもを手にかける親のニュースは後を絶たない現代でもある。
もしかしたらやはり、時代の違いは情の強さにあるのか?と、ふと、思うのだけど、薄くなってしまったのは親と子の愛までもってことなのかもしれない。
とにかくドラマでの親子には深い情が描かれていた。
そこがよかったと思うところでもあったなぁ。

多分、昔の方が情が濃かったことは容易に察しがつく。
何もかもアナログな時代・・人と人の絆も合理化されてしまった現代より深かったはず。

遠い昔を懐かしむということでも、今作が再現される理由なのだろうなぁ。

問題となるのは現代版に少しは脚色してきたということらしいが、その分観やすくなったとしても、中途半端なものになってしまったということですね。
つまり、時代背景がおかしくなってることでも、整合性がないのが違和感となって感じられてしまう。

まぁ、そこは仕方ないことでもあるけどね。
火事で消防車はこないのかとか、そもそも二号さんがいるってどんな時代なのかとか、警察も手ぬるいかんじでもあると、DNA鑑定は?あれこれやはり違和感をかんじてしまった・・。
そして、なぜクリスマス時期にこのドラマを持ってきたのだ?という、、突っ込みは止めときますけどね。

時代背景など整合性が昭和作品には付きまとうけど、仕方ないことでもあるなぁ。

息子と父ちゃんとの深い絆を感じ取ることが出来たことでも、何か一年を納めるドラマとなっていたことは間違いなかった・・。
そして、やはりあまりにも醜い鬼畜さを描かれてもドン引きしてしまったのかもしれないというか、今の時代は理解されずに感化されマネる人が出てくるということかもしれないなぁ。ともあれ深い情というものが欠けてしまっている時代が今であるのだろうことを、深く考えさせる内容であったかなぁ。

「鬼畜」あらすじ

 昭和51年、東京の下町――。竹中宗吉(玉木宏)は、働き者の妻・梅子(常盤貴子)と共に小さな印刷会社を営んでいた。大手の印刷会社の下請けだったが、新型の印刷機を導入したばかりで、景気はよかった。
 ところが、隣の食堂から火が出て、印刷所はあっけなく燃え落ちてしまった。そんな緊急事態なのに、印刷ブローカーとの接待とやらで出かけた宗吉とはまったく連絡が取れない。実はそのとき、宗吉は愛人・山田菊代(木村多江)のもとにいた。宗吉は6年前・菊代が料亭の中居をしていた頃から親密な関係になり、3人の子どもももうけていた…。
 火災から2年後――。宗吉と梅子はわずかな保険金を元手に、別の土地に印刷会社を開いたものの、経営は苦しくなるばかりで、菊代に仕送りができなくなる。
 生活費を一切もらえなくなり、業を煮やした菊代は宗吉の家を襲撃、梅子と初めて顔を合わせる。菊代は煮え切らない宗吉の態度、自分を見下す梅子に怒りを露わにし、子どもたちを置いて姿を消してしまう。宗吉はやむなく3人の子どもを引き取るが、子どもたちに憎悪を向ける梅子は、自分は一切、子育てはしないと宣言し…!?

(HPより)

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