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ドラマ感想日記~拘りを持たず程よく頑張る

富士ファミリー 新春SPドラマ (感想)

正月ってことでも家族をテーマにしたドラマであるのだが、メッセージ色が強いドラマでもあった。
しかし、、いろいろなものを描いていることでもまとまりに欠け、
さらに抽象的な描き方でもあったから、内容はいいのに鼻につく描き方が残念でもあったかなぁ~。
バンパイアのあたりは言いたいことはわかるんだけど、
やはり、幽霊とバンパイアっていうのは、観ているととっちらかってしまったようなかんじになったのだよね~。
バンパイアのくだりは、後で夢の話とかにしてもらえたらよかったかもしれない。

小国家の人々が新しい人生に向って歩み出すというストーリーであるが、
うまく体裁よくして「家」という正月ぽいドラマに仕上げたという観方もできるし、あれこれ多方面に伸びた方向性を「家」というもので、まとめただけでもあったとも観えてしまうみたいでもあった。

いつも温かく迎え入れてくれる家。
変わらずにじっとある「家」というものの大切さを描いてもいるのだが・・

そもそも小国家の家族は、幽霊のナスミ(小泉今日子)からすれば、
姉の鷹子(薬師丸ひろ子)とナスミの旦那の日出男(吉岡秀隆)と
叔母さんの笑子バアさん(片桐 はいり)だけで、妹の月美(ミムラ)は家庭があるということだから、家出娘も入れると他人の集まりともなってしまっている。

結果的に日出夫が家を継ぐことにしたのだけど、
ほぼ小国家は他人が占領してしまったという結果でもあるから、
家族というテーマ性もちょい違和感ってかんじもあったかなぁ~。

なんとなく保守派であり、コジンマリトしているのに、
内容的にはオープンなかんじになっていて、やはり「すいか」的な要素が感じられることはよかったのだけど・・・。
(すいかは、下宿先の住民たちのドラマ)
家でまとめるには違和感がちょっとあったかも。

転がる様に変わるときもあってもいいとか、
小さな愛おしいものを大切にしたいとか、
次は俺がココを守っていく・・繋いでいくことが必要なのだとか、
きっぱりと家族を捨てることもまたありなのだとか・・
多面的に描かれていたのだけど、
ともあれ、富士山の麓のコンビニ「富士ファミリー」
にお手伝いさんとしてやって来たカスミ(中村ゆりか)ちゃんが細々しくて引き付けられてしまったし、
ナスミ(小泉今日子)と笑子バアさんの絡みもほんわかとして面白かったなぁ~。

「っていうか居るじゃん」とか、介護してもらう為のマツコロボットの存在もなんだか大きかったけど、
確か、、介護されることも求められているのだという考え方もインパクトがあって、いろいろと考えるドラマにはなっていたと思う。

すいかの作者であると後で知ったわけなのだが、介護や家の存在というものを考える内容にはなっていたと思うし、そんなメッセージ色をなくせたら、面白いドラマになってすっきりと観れたとも言えるかと・・。

メッセージ性がお正月ドラマには求められると思うので、一応満足でもあったのだけど。

まとめ

まとめると、ベタな展開なれど介護目線の切り口が気になるものであったなぁ~。

やはり、演出によってかなり変わってしまうドラマでもあったと思うのだが、
まぁ、、ナスミ(小泉今日子)がちょっかいだしいの・・
笑子バアとカスミちゃんのやりとりもおもしろそ~だし、元旦那の新婚生活をいびるナスミという画も観たいから・・後続ドラマもあったら、是非期待したくなってしまいました。(笑)

かなりこのキャスティングがよいなぁ~。

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 清野さんは出てなかったけど、まぁ載せておこう・・。

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 新春スペシャルドラマ 「富士ファミリー」
2016年1月2日(土)よる9時放送

人気脚本家・木皿泉が手がける、ちょっと変わった大家族の物語です。
笑って、泣いて、また笑ってください。

キャスト:薬師丸ひろ子,小泉今日子,ミムラ,中村ゆりか,小倉一郎,マキタスポーツ,仲里依紗,片桐はいり,高橋克実,吉岡秀隆ほか

www.nhk.or.jp

 

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