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ドラマ感想日記~拘りを持たず程よく頑張る

なぞの転校生 第10話 感想

「最後の美しい日〜眉村卓の傑作SFを岩井俊二がドラマ化!」 

坦々として研ぎ澄ましたように描かれるこのドラマは、何気ない日常の中で壮大なストーリーが繰り広げられているけど、
現実世界を外から見させていることでも、感情が揺さぶられてしまって魅了されるばかりでもある。
2001年宇宙の旅で出てきた長い石の板状の物体「モノリス」だけれど、このドラマでもそんな名前の物があったとは思うし、鏡の向こう側には、また同じような相対する世界があるという映画もちょっと思い出した。
まぁ、それにしてもオープニングの白いペンキのようなシーンが、綺麗な映像でもあるので、かなりテンションが高まるけれど、バックに流れる音楽も合っていてほんと見入ってしまう。

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 実生活のアパートや学校を舞台にして、物語が進行しているのが斬新でいいし、
何気ない日常を描くことが、こんなに新鮮なものに感じられるのがともかくいいなぁ~。
さしずめシャボン玉のスローシーンは・・、以前の雨とか星空と同じように印象的だった。

アスカ(杉咲花)、典夫(本郷奏多)、広一(中村蒼)・・と、登場人物のピュアさがいいと思うけど、何も隠さないで話しをする姫のアスカは、ちぐはぐな会話になるところが、また微笑ましくて・・、
人ではない典夫のロボットぽい無味な様子は、やけにもの悲しいようにも感じられるし・・、
やたらと優しい広一は、微笑ましい優しさというより、むしろ悲しいほど優しいといったかんじも受ける。

お隣にいい子がやってきたと思ってる広一の母であるけど、そんな話しに壮大な話しが絡んでいるので、なんとも魅力が倍増するというかんじであるけど、典夫とアスカの関係をそのまま話すアスカの場面が微笑ましくて、アスカが登場してから面白さが増してきたかんじがする。
典夫や広一とアスカを中心にして繰り広げられる場面がやはり、微笑ましくて好きなシーンだ。

ケンカはいかんよ!と、たまに突っ込みを入れたり・・何気にいるだけなのに、正三(ミッキー・カーチス)おじいちゃんが、(というよりお爺ちゃんとはよびたくないのだけど)ともかくへんにお気に入りになっていたりするのも・・不思議。(笑)
このドラマでは、いい味を出しまくってる役者さんが多いなぁ~。

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