「まだ恋は終わらない」
ただただ感激です・・♪
ラストにかけての千明(小泉今日子)のモノローグがなんとも沁みる・・。
「また、どこかで」・・。
な~んて言われてしまった後で、
千明(小泉今日子)、和平(中井貴一)の帰宅場面で幕を引くなんて・・、もう、いうことがありません。
しかし、「また、 どこかで・・」って、、やられた~てかんじですね。
思えばこのドラマ、千明が鎌倉の古民家を探すところから始り、千明の人生を見ていたというわけだけど、
しんみりと人生を見つめる部分と、わいわい賑やかな部分とがあって、どちらもいいかんじで大好きな部分でした。
和平とのどうでもいいような機関銃トーク花盛りってところも、ある意味もの悲しいものがあったように思うし、
区別できない部分というものもそれなりにあったと思うけど、
やはり・・、しんみりと千明の本音がチラッと出る部分は、じわじわっと沁みてくるばかりで、
もう、なんとも酔いしれてしまうドラマでもあったのは今まででもそうはなかったと思う。
しかし、ラストのモノローグはキョンキョンぽさが観れたようでよかったな~
少し前のNHKSPドラマ、「とんび」でも出演していたキョンキョンと通じる心温まるシーンが思い出してしまうばかりだ。。。
撮影鎌倉編のカメラテストシーンでの真平(坂口憲二)知美(佐津川愛美)の様子や、
「なんで手伝わなきゃいけないのよ」というお店での場面では、ちょっとヤキモキするような若さというものがあっておもしろかったわけですが、
やはり、こんな若さあふれる二人の様子を見ていたら、千明は今迄のことをざんげしたくなるということだったんでしょうね。
この和平とのお酒なシーンで、真平との恋愛は単にキープして置きたかったという千明や、
知美とのときめきだけはうれしかったという和平の本音トークがようやく聞けたことは今頃ってかんじもして、どうもいいかんじにごまかされているな~という気もしてしまうわけだけど、
まぁ、、お互いにどうにも最低なずるい大人事情を未練たっぷりに今迄引きずっていたというわけだったのでしょうね。
アユが歌っているテーマ曲『how beautiful you are』もいいし、見事にドラマの世界観とマッチしていて、
とてもせつない旋律が沁みるばかりですが、
バックミュージックと調和が取れているドラマとして、ココ最近ではドラマ10の「タイトロープの女」の「きっと、ずっと」と同じような落ち着いたメロディーがやはり心地よいです。
このドラマを取り巻く大枠の部分では、多分に回想シーンぽさに満ちていると思うけれど、
千明が出会った長倉家の面々もなんか懐かしい思い出のシーンになってくるし、
千明の家に居候していた典子や、わいわい飲み明かしてはしゃぎまわっていた長倉家の様子もつい昨日のように思い出されるしまう。。みたいなかんじがありますね。
ハッピーエンドとかそうしたことではないドラマであったけど、
また一つ鎌倉の地に忘れられいようなドラマができたって思えてしまうところが、どうもドラマの一つの価値観だったようにも思えてしまいます。
「もしこれから誰かと恋をするとしたら、それを最後の恋だと思うのはやめよう。」
「次の恋は、最後から2番目の恋だ。」
「その方が、人生はファンキーだ。」
ファンキー:情熱的、エネルギッシュという意味らしい。
海が見える見晴らしのよい高台でバーベキューのシーンがなんとも清々しかった・・このままでも十分長倉家の一員として、ありなんじゃないかってかなり思える千明は、ある意味うらやましすぎるし、恋とかなんとかよりも銃撃トーク仲間な和平がいたり、長倉家との和気あいあいな絆がありました。
やはり、、もう十分ファンキーだな~