父親の恵一(長谷川博己)の本音をこれでもかというくらいに、
しっかりとブレることなく描いてくるのも、
すごいと思わずにはいられないわけだけど。。
定番路線でないミタさんなところに、
さらにこうも期待を裏切ってくれるとは、
なんかうれしさもあるし、引き付けられるばかりになってきたようです。
ミタさんの突拍子もない設定と、
負けず劣らずな父親ぶりもおもしろいところ・・。
やっぱ、ちっ!みたいな裏の部分を垣間見る面白さと少々近いということなんでしょう。
妻が自殺とか、こどもは嫌いだとか、とうてい救われそうにない内容は、
本音トークバリバリなのにもかかわらず、ちっとも暗くなく、
むしろ生きて行く力がみなぎっていることが不思議なところでした。
それはこども達の演技というものがいいということが言えるけど、
とりわけ、長女の結、役の忽那汐里ちゃんが好演していて、見入ってしまうし、
末っ子希衣役の本田望結ちゃんにはまいるばかりです。
父親の長谷川博己さんもこういう本音トークには、合っていて、
鈴木先生からの親しみが湧いてくるし、
ありのままな様子は、ミタさん同様これからどうなる?という、
疑問府をあおるばかりで、
おもしろさに火を注いでいるということなんでしょう。
父親、恵一がうらら(相武紗季)に対して、
「なんでこうもいい人過ぎるのは、へんだろ~う!」と、
とうとう本音をぶつけてしまったけれど、
かわいそう~というところがそうでもなかったうららが
好感度UPした瞬間でした。
うららのどたキャラが生きてきたようで、ようやく、
このドラマの市民権をとりもどしたことは何よりでしたね。
希衣がミタさんを雇おうとして、掛け合う所長もおもしろいわけですが、
おばちゃんが困るのとか、所長ぶりがあふれているこんなところも
好きなシーンでとても微笑ましいばかり。。
うららの家に一時避難し、父親のありさまに正義を通してきて、
家から追い出されるラストまでは、圧巻であったけれど、
希衣ちゃんの石の秘密も見れたことは、じ~んときたり、
ミタさんが探して最後に渡した父親の石を持って家を後にするところが
月までかけていたのもおもしろいところでもあったのは考えすぎかな。。
黙っていて絵になる人って、そうそういらしゃらないわけですが、つまり、
そういうことなんだな~と思うミタ(松嶋菜々子)さんです。