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ドラマ感想日記~拘りを持たず程よく頑張る

逃げる女 第6話 最終回(感想)

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「滅びぬ愛」

美緒(仲里依紗)によってあずみが死んでいたことでも、あずみ(田畑智子)への聞きたかったことや、ぶつけたかった思いを爆発させたラストが圧巻であった。

刑務所でお世話になったおばちゃんに会いに来た2人であったが・・、今まであずみをわかった気でいたことや、寂しさもわかっていなかったことなど、今までの思いを美緒にぶつけ、そんな思いを察知した美緒は、なんでお母さんの話をするのだと怒るのだが、あなたが一番嫌いな話だからだと言う梨江子(水野美紀)であった。

佐久間(遠藤憲一)から着信があってからの、美緒が反撃に出る場面・・。

お母さんの話をしてあげようか。
私のお母さんはね。
とっても優しい人でね。
包丁の使い方や、箸の持ち方を教えてくれた。
自分を傷つけると
私の気持ちがわかるとか思う、おちょこちょいでね。
世の中のことなんか、何んにもわかってないのに、
わかってるふりして・・

相手の一番嫌がる話を聞いて
気持を近づけようとしたりして・・
死んだ友達にしてやれなかったから
一番嫌な話しなんか・・
簡単にできねんだよ!

(銃声と共に佐久間が倒れる・・。)
(ドラマより引用)

 このクライマックス・・
あずみに思いをぶつけられなかったからと、美緒に気持を近づけようとする梨江子に
美緒は反発したということなのであろうなぁ~。
滅びぬ愛とは・・そんな二人になったということなのであると思う。
あずみとの愛、美緒との愛ともとれるのだが、梨江子のあの涙は、ちょっと難解でもあった。

ともあれ確かなことは美緒の悲しみを受け止め、そばに居てあげたいと、まるであずみへの償いともとれる梨江子であったということかなぁ。
今まで何もわからなかった梨江子が、美緒と知り合ったことによって、何が足りなかったのか気がついていくということでも・・やはり、傷心旅行のような趣もあって深く感じ入ってしまった。

2人のやりとりが、なんだか温かくもあり、ユーモラスでもあり、せつなくもあり、最後までハラハラしてしまっていい物を観た思いでいっぱいであった。

初めはどうなることかと思ったのだけど・・二人が愛おしいものに変わってしまったなぁ。

追記 

やはり、前回の佐久間の言葉を載せておくことにします。

時として人間は
相手が自分と同じルールで
生きていると思い込んでしまう。

人はそれぞれ違うルールで
生きているんだということを
つい忘れてしまう。

人を信じるというのは
相手が自分と同じルールで
生きていることを期待する
虚しい希望なのかもしれない。
(ドラマより引用)

この言葉がこのドラマをよく表していたと思います。
ラストの海辺のシーンも、とりわけここ10年で一番素敵だったと思うほどでした。
このドラマを観終わると、いろいろと感化されそうになってしまうのだけど、それぞれ違うルールで生きているという言葉は、今回はハッとさせられました。
観終わって感想にまとめるのはちょっと時間が必要であると思うけれど、さくっとまとめたのが今回の記事ってことで、まだまだ、言い足りない思いがいっぱいである。

どちらかと言うと詩的な映像で綴られるストーリーであったことでも、感性に訴えるかんじがとても好きなドラマであった。(大好物だった。)

とりわけ・・・クライマックスの涙を流しながらのお母さんの話の二人の場面が印象的でした。難解な場面でもあるのだけど、何度見てもいいような作り・・。

きりが無くなるのだが今回は真面目モードの感想であった。(笑)世界感を損ねないように感想を書くことも必要・・きっとね。(笑)

あ、もう、詩情を掻き立てられてしまうばかり。こんなドラマに合おう音楽はというと・・人それぞれのルールってことになるだろうけど・・。

 

願い

願い

 

 

そうそう誰があずみをやったのか、はっきり言葉で表現されていなかったようですが、あのTVで発覚した場面、外へ出た二人が争い・・バキューン!「お姉さんをイジメる奴は、私絶対許さない。」と美緒が言っていることでも、全体的に総合してみても・・・だと思います。

逃げる女 第1話(感想)
逃げる女 第2話(感想)
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逃げる女 第5話(感想)
逃げる女 第6話 最終回(感想)

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*1:お借りしました。

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