「忘却」
見過ごしたというか忙しさのあまり眠ってしまったことでも、感想が今頃になってしまったのだが、やっててよかった~無料視聴期間であった。(笑)
最終回、あっけなく裁判も負けたらしいけど、今まで感じられていた太郎(オダギリジョー)とおばあちゃん(八千草 薫)の微妙な間(ま)を深く感じるラストだったなぁ~。
そんなものが太郎の結婚によって・・
礼子(尾野真千子)と世帯を持つということによって、ふっとんでしまたようなかんじが寂しい。
いっぺんに生活スタイルから考えることまでも変わってしまったかんじは、やはり寂しかった。
太郎にしたら変わったのではなく、あるがままに自然に放たれたというかんじなのだろうとは思うのだが。
忘却というタイトルからまた、おばあちゃんか~とてっきり思ってしまったけど、
そうではなく太郎が忘れてしまったってことだったかぁ~。
あれだけおばあちゃん思いな太郎であったし、
おばあちゃん子でもあったのに、、まさか太郎が忘れるとは思いもよらなかった。
実の親ならば、遠慮なく言えることも、おばあちゃんとなるとお互いに遠慮してしまって、
その間がどんどん大きくなって、月日が経つにつれ忘れてしまうのかもしれないのだが・・。
孫が結婚したのだから、その生活に関わるのは遠慮したいと思ってしまうのもわかることでも、やはりさびしいなぁ・・。
場所が東京ではなかったらまた違うものになっていたと思うのだが、
沖縄のような密接な環境にいたとしたら、また違う話になっていたと思う。
やはり、今まで御世話になってきたおばあちゃんをないがしろにしてしまうのは、寂し過ぎる話なのだが、まぁ~べたな核家族ドラマを描いてきたということなのかなぁ・・・。
都会のよくある話を描くのがベタでいいということなのかもね。
そんなわけで、おばあちゃんの老後という問題を考えるならば、
多角的なものがかんじられなかったことでも、
一方的なドラマになってしまったようだった。
多かれ少なかれ子供は親の言動を観て育つのだろうから、太郎の考えを持ってしまったのだよね~。
いつか思い出して欲しいということだけど、なんか抽象劇みたいなものに後半はなってしまったかなぁ。
まぁ、天使とかの抽象的なものや、なんとなくどことなく高尚な描き方をすることでも、風合いは変らなかったと思うのだが・・ともあれ、太郎のマイホームは忙しいという匂いはしなかったと思うのだよね~。
しっかり、愛情のぬか床をこねている風景は昔と変わらなかったのだし・・。