「愛と命の果てパリ」
今回の一番感極まったポイントはやはり、
宇佐美(小林 薫)さんが大事にしている包丁をパリへと旅立つ篤蔵(佐藤 健)に渡した場面。
全てはココに行きつくための前振りだったってことなのだろうなぁ~。
靴が篤蔵がいるお店、バンザイ軒って向かう場面だけでも、ぞくっとしてしまったのだが、やはり宇佐美さんがいいですね~。
篤蔵よりもむしろ宇佐美さんにぞっこんなこのドラマなのだが、
包丁を渡した場面は、なんともよかったの一言。
他の場面について触れると愚痴がでてしまいそうなので宇佐美さんのところだけの感想だけにしたいのだが、
篤蔵が考案したカレーは味が上品過ぎて物足りなかったことから、普通のカレーの味に戻したと言う篤蔵であったけど、
普通以下だと・・・篤蔵の心が定まっていない様子を一言で表してしまうのも素敵な場面であったなぁ~と思う。
気が引締まった旅立つ篤蔵には、普通でも。。。とベタには褒めないかんじがさらに、シミジミ感慨深い宇佐美をよく表していてよかった。
料理人の魂とも言える包丁を、篤蔵に託すということは、それだけ篤蔵に期待が込められているということでもあるので、もう少し篤蔵とのそこまでの絡みがあってもよかったのではないかってかんじもしてしまった。
いまいち物足りなさはそのへんにも出ていたようにも思う。
料理の話であるけど、家族も一つのテーマになっているというかんじは、やはり的が絞り切れないと思うし、
さらにダメ篤蔵という設定が原点にあることでも・・なんとも癖のある主人公になってしまってるのがなんだろうなぁ~ってかんじもしてしまうわけですよね。
パリへ行っても、松前屋 (高浜家)や華族会館と同じようなことにならないことを期待するばかり。(笑)