母親に認められない苦しさが、全ての原動力ともなっていたリサであったけど
今となってはそんな溝も埋めることができないと思われたのに・・
ラスト、元子(江波杏子)の涙とそばで寝ている子供のようなリサ(中谷美紀)の場面って、綺麗にまとめられていたなぁ~と思う。
リサのスランプ脱出となった作品の愛おしい人というは、母親のことだったとは・・。
母の愛に飢えていたのだと・・リサの思いを新たに知ることができたのもよかった。
そんな母親とリサの背景をベースにしたゴーストライターであったけど
楽しみであったドラマもこれで最終回となってしまった。
第10話「最終回・女王の帰還罪深き女たちの逆襲」
川原(水川あさみ)とリサの海辺のシーン・・。
2人は見事に復活し、それぞれの道を歩むことにしたようだけど
名前が並んでいるなんて、ありえないと思ったとか・・軽く言ってのけるリサ(中谷美紀)がやはり、たまらなかった。
媚ていると指摘する部分もビビッときてしまうばかり。
何事もやはり媚てはいけないと思うけど・・
特にこのブログなども・・その類いでもあるけど、
媚びる=自己否定ってなものでもあると思う。
文学的に毒付くと言う視点がいいのかもしれない。(笑)
(まぁ、感想は小説でもないのだが・・。)
偽らないでありのままに自分らしく生きたいと願っていたリサ。
偽りもまた自分なのだという解釈を付け加えたのが、なんだかかなり引き付けられてしまった。
純粋に偽る事を拒否していたリサと、その後のそれも自分なのだ、、偽りもありなのだと認めることは、
ゴーストOKって単純なことではなく、偽っているのも自分なのだと開き直っての毒を増すリサの誕生ということなのだろう。
作品の幅が広がったということなのだろうなぁ~と思わざるおえないことでも
そういうことが小説なのだなぁ~とわかった気がした。(笑)
(本を少し読みたくなる)
川原が一番読んでもらいたい人はリサだったと告白し、リサは神崎(田中哲司)であったと告白する場面も好きなところだけど
認められたいということでは、いい編集者神崎というわけだったのだろう。
全ての大きな支えみたいなものが、無くなってしまった怖さをちょっと思い知らされたようでもあったなぁ・・。
ドラマのまとめ
まとめるとなると、時間がかかるので少しふれることにしてみたいのだが
リサが息子や母親と、そして編集者の神崎との悶々とした背景をベースに描かれていたドラマであった。
終始母との関わりで綴られていたのも見応えとなっていたし
何かしら人は問題を抱えて生きていることでも、その狭間でゆり動く心情は生活感溢れる内容になって、身近に感じられていたのもよかったと思う。
その反面、書くことの真意をリサが見出していくというのも見応えがあったし、書くことでの自由を得るという健気な、苦しいリサの思いと、職業的な気持ちの高まる様子も盛り込まれていたりと、かなり興味が尽きない内容になっていたと思ばかり。
つんとしたリサ・・気難しくて愛すべき主人公なことでも、かなり、魅了されてしまった。
粛々と進められるドラマが好きであることが今回よ~くわかったことでも、作者*橋部敦子さんを検索してみたけど・・
「僕の生きる道」とか、「フリーター家を買う」の作者であったとは、なんとなくなるほど・・というかんじでもあった。
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