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ドラマ感想日記~拘りを持たず程よく頑張る

『新春ドラマ特別企画 花嫁の父』 (感想)

新春にふさわしく、なんとも清々しいドラマでした。
いいドラマを見ると、これこそドラマというものだなんて思ったりするけど、
登場人物の心情に共感できることが嬉しいし、共感させるためにドラマがあって、
魅了し続けるのだろうな~と「ドラマとは何ぞや」の答えを一つ確信したかんじです。

聴覚障害を持つ娘、美音(貫地谷しほり)の家族を思う心や、
そんな娘を見守る父親、里志(柳葉敏郎)の娘をしっかり受け止める覚悟や、
見音の夫となる丸(向井理)の嫁にもらう覚悟をまざまざと見せつけられたけれど、
飾らないひたむきな心情がゆるぎなく描かれていて、涙が溢れるばかりでした。

ほんと出てくる人みんな人情味のある人ばかりで、篤い熱いドラマだったけれど、
美音(貫地谷しほり)が手話をなんで習わないのという問いに、
里志(柳葉敏郎)は、「美音がこれから出会う人たちはほとんど手話を知らない人だから、
あえて母と習わないって決めたんだ」なんて、
いいずらいであろうことをぬけぬけと言ってのける里志が、そこ涙だったんじゃないかなーとはつこまないけど、

丸(向井理)が捨て子から育て上げた両親に、世帯を持つまでになったお礼の気持ちや、
親父が二人もできたことをうれしく思う気持ちなど、ストレートに言ってしまうのもうるうるしたり清々しくて、
せつなさやうれしいという気持ちがこれほどまでに見れたことはやはりよかったです。

娘役の貫地谷しほりさんが「私にとって本当に本当に大切な作品になりました。」とブログに書かれているのを見つけたけど、やはり、これほどの作品に出会う機会もないでしょうし、
油の乗っている時期も限られてくるし、、ほんといいドラマになったと思います。

このドラマを見て、ちょっと語たってみたくなるわけだけど、
ちょっと目が覚めたというか、感想の原点を見つめなおす機会になったみたいで、
つまり感想は、「共感」ということで、
いろいろな感情を書き留めて、書き留めておかないといつか忘れるし、
ドラマを見た感情を書き留めておけば、そのときの思いを忘れても(まとめるという工程が大変だったりするので。)片鱗を伝って、読む人がまた、共有、共感できるということ。
つまり、文化であるドラマの描かれたすぐれた心情を、文字として起こすという作業なのかなぁーとか
今は思っていたりします。
あ、まぁーその最たるものが「小説」とかなのだけど。。
興味深いのはしかし、原作があって、ドラマとして起こす作業がある。
俳優さんはつまり表現力、媒体そのものなんでしょうね。
とすると感想よりも原作を読む方がってことになったりするけど、
ドラマと原作はもう別次元のものなので、感想という立派な起ち位置が存在するのかなぁ~ということになるわけですね。たぶん。
よく、原作と違うとかいう人がいるけど、、違うのがあたりまえだ~ということか。
ということで、感想にまい進していきたいところです。

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